お金をかけずに商業出版する方法

ゼロから起業して20年で培った経営的視点と業界歴30年で培った編集的視点の2つの視点で、確実にあなたを商業出版へと導き、ファンを獲得して、二冊目、三冊目につなげながら、出版した相乗効果でビジネスも加速する方法をお伝えいたします。

出版社の編集者が採用する出版企画書の書き方

本を出版しようと思ったら、絶対に必要なのが出版企画書。

しかし、編集者は非常に忙しいのにも関わらず、数多くの企画が持ち込まれています。

つまり、ひとつの企画に対して、じっくりと吟味している時間などありません。

 

編集者に出版企画書を読んでもらい、採用してもらうためには、どんな項目にどんなことを書けばいいのか…。

 

それは、出版企画書に編集者が知りたい要素、評価する要素、採用したくなる要素を詰め込み、その上でそれらのことを客観的に書く必要があります。

この記事にには、編集者が採用したくなる出版企画書の書き方を存分に紹介したいと思います。  

 

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本の出版企画書とは…

本を書きたいと思ったら、その内容を出版企画書にまとめ、出版社に売り込みます。

実は、この行為は、ある行為と似ています。

 

それは、『DMだけで300万円を投資させる』こと。

 

つまり、出版企画書を出版社に送付するには、『300万円を投資させられるDM』になっているかという視点でチェックするだけで、飛躍的に成約率が上がります。

 

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出版社は売れる企画は常に求めていますが、別に募集しているわけではありません。

そこに出版企画書を送付するということは、それはDMであり、スパムメールでしかありません。

ただ、自分にあてはめて考えると分かると思いますが、興味をそそるDMやスパムメールは読んでしまう場合もありますし、内容に納得してしまった場合、そこから購入することもあるでしょう。

出版社の人も同じです。

興味がそそれば、企画書を最後まで目を通しますし、興味がそそらなければ、破棄して返信もしてきません。

だって、DMに返信しないですよね。同じです。

 

もちろん、開けさせる工夫も必要ですし、最後まで読ませるだけの魅力ある内容でなくてはなりません。

 

300万円を投資させるというのも、書籍の原価が250万円~300万円といわれていることに起因します。

つまり、出版社は250万円~300万円を投資して、どれぐらい回収できそうな企画なのかを企画書から読み取ります。

実は、出版企画書は、その根拠と信憑性を確認するための資料といっても過言ではありません。

企画の面白さや独自性、先進性なども根拠の一つなのです。

 

そして、企画書を送付したときのメールの文面やメールマナーに300万円を投資する先としての資質や信頼性を見られていることも意識してください。

 

よく、出版業界の人脈やコネがあると出版は決まりやすいと言われます。

それは、きっと事実です。

なぜなら、その紹介者や企画を持ち込んでくる弊社のような出版プロデューサーや編集プロダクションというのは、出版社からしたら、保証人のような存在だからです。

300万円を投資する場合、保証人の有無は大きいですよね。それと一緒です。

 

また、「企画書を送ったのに連絡がこない」とか、「状況確認の電話をしたら態度が悪い」などとも言われます。

でも考えてみましょう。

あなたが送ったのはDMやスパムメールのようなものです。

DMやスパムに返信しませんし、業者から「お送りしたDMはよんでいただけましたか?」と電話があったら鬱陶しいはずです。

 

こういう仕事をしていると、よく思うのですが、出版社は営利団体です。

決して特別な業界ではありませんし、冷たいわけでも、閉鎖的なわけでもありません。

自分たちがした行為を客観的に捉え、受け取る側の心情を常識的に理解しようとすれば、自ずと分かるはずです。

 

なので、是非、『DMだけで300万円を投資させる』という思考で企画書を作成してください。

そうすれば、きっと良い企画書ができるはずです。

 

企画概要では「あんた何様?」と思われないことが大事

企画概要には、読んで字の如く、この企画の概要を書かなければならないのですが、そこに「あんた何様?」と言いたくなる文面をよく見かけます。 もちろん、出版企画書なので、専門家としての考えを書かなければなりません。 だからといって、読み手は何も知らないド素人に教えてやるというスタンスはいかがなものでしょうか?

 

読み手は出版社の編集者ですから、企画を採用するかどうかの決済者でもあるわけです。 なので、その編集者に教えてやるのではなく、理解してもらうという姿勢でなくてはなりません。 ただ、逆にあまりに謙虚だと、著者として自信が無いと思われてしまうので、ここはバランスが大切です。

 

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もし、そのバランスが難しいと思うのであれば、周りの人の意見に摩り替える方法もあります。

 

たとえば、「私の周りでは、こういう意見が多いので、こんな企画を立ててみました」とか…。

 

この「周り」も、ある程度の説得力がもたせられる立場の人である必要があります。 自分の意見として書くから角が立つのであって、周りに言われていることにしてしまえば、自分では思っていなくても事実として話すことができます。 そうすることで、比較的、角は立たないはずです。

 

いずれにしても、あなたの企画書を読む方が「あんた何様?」と思うことがないように注意してください。

 

出版企画書の著者プロフィールについて考えよう

出版企画書に書く「著者プロフィール」という項目では、執筆するあなたがどういう人間なのかを伝えなくてはなりません。

そのためにも、まずは著者であるあなたの得意な分野、専門的な分野を明確にし、その裏付けを提示しましょう。

 

その上で、あなたが立てた企画の内容を書くに値するだけの説得力を持てるかどうかが重要になります。

 

では、まずはあなたの今の肩書きやポジションを明確にしてください。

何の実績もない無名の著者なのでは、読者はあなたが書いた本の内容を信用できません。

しかし、同じ無名であったとしても、肩書きに「○○研究家」とか「●●コンサルタント」などの肩書きがあるだけで、何となく信用できてしまうことでしょう。

 

そういった、読者への説得力というのは想像以上に重要で、この肩書きがあるのと、ないのとでは企画の進行可否にも大きく影響いたします。

もちろん、士業のような資格名的な肩書きが理想ですが、自己申告でいえるような肩書きでも構わないというのが実情です。

他にも「元~」といった肩書きでも構いません。

いずれにしても、ご自身を自らブランディングして、読者への説得力を増すような工夫してみるとよいでしょう。

ただし、あまり大げさな肩書きは、胡散臭さが増し、逆効果になりますので注意が必要です。

 

今の肩書きやポジションを明確にしたら、次は、そこにいたる経緯や経験、実績を整理しましょう。

ここでも、やはり読者への説得力が求められます。

本を書いていただくわけですから、何よりも実績がなくてはならないと思ってください。

出版してどうにかなりたい人が多いですが、本来、出版というのはどうにかなれた人が出せるものな訳ですから、実績がなければ書く資格がないと言われても仕方ありません。

ただ、起業直後で、実力もあり、前職での実績は十二分にあるもののその実績は使えないという事情がある場合もあります。

そういう場合は、経歴を書いてアピールしましょう。

ただし、経歴というのは履歴書なわけではありませんから、今までの自分の人生の中から、今回の企画に関係する部分だけを抜き出して書くようにしてください。

経歴などを書く場合に、「元~」というのを書くのは効果的です。

逆に、「○○氏に師事」「〇〇氏がメンター」などと書くと、〇〇氏にオファーされるので、注意してください。

他に、民間資格が乱立している昨今ですが、あまりメジャーじゃない資格を列挙するのは、逆効果になりますので、注意するようにしてください。

あと、自分のことを客観的に書かなくてはならないため、たまに自分のプロフィールに「イケメンコンサルタント」など、大袈裟な表記を書かれる人が多く見受けられます。

そういう場合、出版社の編集者ににそのまま企画書を見せると、間違いなく、「この人は何様なの?」と言われますので気をつけましょう。

もし、どうしても、そういうコトを書きたいのであれば、「私はこういう実績があり、周りにはこう呼ばれております」と周りの人の意見として書くようにしてください。

自分で言うから角が立つのであって、周りに言われていることにしてしまえば、自分では思っていなくても事実として話すことができます。

そうすることで、比較的、角は立たないはずです。

ただ、あまり謙虚だと、著者として不適切だと思われてしまうので、バランスに注意しましょう。

 

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次は実績についてですが、できるだけ数字を出すことをオススメします。

その数字にインパクトがあれば、より企画進行の可能性は高まります。

とくに目に見えた実績が無い場合は、ホームページのアクセス数やブログランキングの順位、メルマガの読者数でも構いません。

とにかく、具体的に示すことが重要です。

 

あとは、セミナーの開催実績やメディアの露出実績、運営しているソーシャルメディアのURLなども記載しておきましょう。

これらは、全て、あなたの出版した場合における販売力のチェックに使われす。

もし、集客人数が少なかったり、あまりメジャーではないメディアだったり、読者・フォロワー・友達などが少ない場合は、あえて書かないという選択をするのも手だと思います。

 

最後になりますが、たまに著者プロフィールに写真を貼り付ける方がいらっしゃいますが、個人的には写真は不要だと考えます。

 

最終的に書き上げた著者プロフィールから、今回の企画の内容を書くに相応しい内容になっていることが重要です。

その上で、あなたの能力、意気込み、信念、信用、優位性などが読み取れ、読者にも興味を持ってもらえる著者であると印象付けることができれば理想的です。

 

著者プロフィールの写真は損することはあっても得することは少ない

最近、弊社に届く出版企画書を見ていると、著者プロフィールに自分の写真を貼ってくる人が非常に増えてきました。

たぶん、あちらこちらの出版プロデューサーがそういう指導をされていらっしゃるんだと思います。

 

しかし、私は、出版業界で20年以上も編集者として活動してきましたが、ただの一度も著者の写真を要求されたことはありません。

逆に、写真が貼られた出版企画書を持って行って、苦笑されたことはしばしば。

写真が決め手になって出版が決まったことなんて皆無です。

 

で、先日、思い切って、出版社の編集者60人にアンケートを取ってみました。

 

「出版企画書のプロフィール欄に写真は必要なのでしょうか?」

 

回答で圧倒的に多かったのは、「全く影響しません」という回答。

ただ、話しを聞いてみて分かったのは、男性と女性で写真の持つ意味が違うということでした。

 

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男性の場合、「この人が書くんだぁ~」レベル。

つまり、写真には全く効果はありません。

逆に、写真を見た時に不愉快だった場合、どんなに企画が良かったとしても、それで落とすことはあるそうです。

もし、写真を貼るのなら、ちゃんとカメラマンさんに撮ってもらいましょうね。

スナップ写真は厳禁です!

 

女性の場合、重要なのはやはり“容姿”です。

この容姿というのは、カワイイとかキレイというわけでも、担当者の好みかどうかというわけでもありません。

出版社が重要視するのは、“表紙”や“帯”に写真を掲載して、売上に効果を発揮するかどうかということ。

ただ、たとえ“表紙”や“帯”で使えるといっても、100点満点中80点の出版企画書が85点になるぐらいの話しだそうです。

 

つまり、著者プロフィールに写真を貼ることを指導される出版プロデューサーは多いようですが、それを真に受けて写真を貼った企画書を送ったとしても、実際には損することはあっても得することは少ないようです。

 

出版企画書の販売協力(販売促進)を考えよう

これからは、著者が本を売る時代になってきました。

ただ、著者が本を売るということは、出版社の役割が軽くなるということでもあります。

 

そこで、企画書の販売協力という項目に、あなたができる販促活動について書いてみましょう。

この項目が充実すると、企画は通りやすくなります。

 

販売協力の内容には大きく分けて2つあります。

  • 原価を下げる提案
  • 売上を上げる提案

つまり、投資額である原価を下げる提案と書籍を売って投資額を回収しやすくする提案ということです。

私の経験則ですが、出版社が喜びそうな条件は、以下の通りです。

 

原価を下げる提案

印税率を下げる

印税率は、出版社ごとに決まっておりますが、その率をこちらから下げる提案をすること。

 

印税を実売印税にする

初版の印税は、刷り部数に対して支払われますが、それを実際に売れた部数に対して支払ってもらうことにより、出版社のリスクを軽減すること。

 

買い取り

刷った部数のうち、何部かお金を出して買い取ること。

ただし、1000部以上でないと、出版社にとって魅力のある条件とはいえません。

 

持ち出し

自ら原価の一部を負担すること。

 

出版記念セミナーの開催

出版社主催のセミナーを無報酬で行い、その収益を原価に充当してもらうこと。

 

回収しやすくする提案

著者キャンペーン

著者が自ら購読者に特典を提供して、知人などに購買を促すこと。

著者がメルマガを発行していて、多くのメルマガ購読者がいる場合に有利となる。

 

広告出稿

アフィリエイターやメルマガ発行者に協力してもらい、書籍の紹介をしてもらうこと。

もちろん、新聞などへの広告出稿の費用を負担してもよい。

 

読者特典

読者限定サービスとして、CD-ROMに価値のあるコンテンツを収録したり、メールサポートを行うこと。

 

でも、やはり話しが早いのは、回収しやすくする提案です。

ここを充実させないと、「自信ないの?」と思われてしまいますからね。

 

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そこで、「アマゾンキャンペーンで1000部は売ります。売れ残ったら買い取ります。」と言ってみてはいかがでしょうか?

 

そうすることで、出版社としては、1000部の販売を確保することになりますので、企画を通す敷居は間違いなく下がります。

これは、著者のアドバンテージになるはずです。

 

もちろん、出版社のやり方では売れなくなってきているものの、出版社はそれでも同じコトを繰り返します。

それは、今までと同様に人やモノが動くということなので、今までと同様の原価は掛かります。

なので、そういうことを言っても条件は変わることはありません。

 

それでも、企画は通りやすくなり、出版への目標は、間違いなく近づくはずです。

もし、キャンペーンで1000部以上売る自信のある方は、挑戦してみてはいかがでしょうか?

 

ただし、私の経験上、1000部はかなり大変だと思いますが…。

 

読者にとって魅力的な特典を提供することにより、書籍の売上に貢献する。

進行可否が微妙な企画について、このような条件提示は非常に有効なので、企画書にこういった条件を書いておくと良いでしょう。

 

出版企画書の類書について考えよう

企画書の「類書」では、すでに刊行されている同じテーマの本の売れ行きをチェックして、そのテーマの本の市場規模を確認するための項目です。

 

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なので、類書があるのであれば、その類書は売れているのか、そして、売れているのであれば、その類書よりも売れる本になるかがポイントになります。

 

まずは、Amazonなどでテーマになるキーワードで検索してみましょう。

 

同じテーマの類書が1冊しかなく、その類書が売れていて、しかもできが悪ければ、その企画は通る可能性が高いでしょう。

それは、リスクを負って新たな市場を開拓するよりも、売れている類書をより売れる形に改善して二匹目のドジョウを狙う方が、ある程度の市場規模や売れ行きもイメージできますし、リスクが少ないと判断されるからなのです。

また、類書があまりに多い場合や類書が売れていない場合は、企画は通る可能性が低くなります。

なので、もし、類書が数冊(3冊~5冊)しかなかった場合、その類書を企画書に列挙して、その類書それぞれの長所と短所を分析し、自分の企画にはどう反映し、どう差別するのかを書いておいてください。

その場合にAmazonのレビューを参考にするとよいでしょう。

 

逆に、類書がない場合には、類書がない理由を考える必要があります。

「類書がないので、この本は売れる」というような文言を企画書にかかれる方がいらっしゃいますが、それはあまりに短絡的です。

 

我々、出版業界の人間は、常に企画を考えています。

それなのに類書がないということは、どういうことなのか考えてみてください。

 

一つは、出版業界の人間には考え付かない企画。

そして、もう一つは、出しても売れそうにない企画。

 

だいたい、この二つが理由です。

 

しかも、ほとんどの場合が、二つ目の理由であることが多いのです。

つまり、素人考えの「類書がないので、この本は売れる」という理屈は、通用しません。

 

先にも書きましたが、我々、出版業界の人間は、常に企画を考えています。

 

ということは、よほどの切り口でない限り、思いつく切り口であり、それが書店で販売されていないということは、二つ目の企画に該当したということなのです。

 

もちろん、一つ目に該当する場合もありますので、すべてがすべてではありません。

 

そして、その場合は、比較的スムーズに企画は採用されることでしょう。

 

企画を考える場合は、是非、客観的に「類書がない理由」を考えてみてください。

無理に独自性の高い「類書がない企画」を考えるよりも、書店で売れている書籍を探して、その書籍をより売れる形に改善した企画を考えた方が、出版への近道かもしれません。

 

ちなみに、出版業界では、「類書が無い企画」よりも「類書が一冊しかなくて、その本が売れている企画」の方が企画は採用されやすい傾向があります。

つまり、リスクを負って新たな市場を開拓するよりも、売れている類書をより売れる形に改善して二匹目のドジョウを狙う方が、ある程度の市場規模や売れ行きもイメージできますし、リスクが少ないと判断されるのです。

 

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無理に独自性の高い「類書が無い企画」を考えるよりも、書店で売れている書籍を探して、その書籍をより売れる形に改善した企画を考えた方が、出版への近道かもしれません。

 

読者目線で企画が考えられているか確認しよう

出版企画書を読んでいると、企画書としてもの凄く完成度の高い場合があります。

もちろん、それだけ完成度が高いので、企画はすぐに通り、出版されました。

 

しかし、その本が売れません…どういうコトなのでしょうか?

 

当たり前のことですが、どんなに企画が秀逸でもその本を求めている読者がいなければ、本は売れません。

 

どういうことかというと、例えば『士業のためのネットで集客する方法』という企画があったとします。

集客に困っている士業の方を対象に、インターネットで集客する方法を解説する内容です。

ターゲットも明確ですし、内容も面白い。

でも、ダメなんです。

というのも、士業の方は集客で困っていても、インターネットで集客しようとはなかなか思いません。

つまり、思っていないので、この本が書店に置いてあったとしても、この本と巡りあうことはないんです。

読めば役立つ内容であっても、読者と巡り合わないのですから、意味が無いというコトになります。

 

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実は、こういう事例はたくさんあります。

 

デジカメの写真をしっかり整理したり、バックアップするべきなのに、ユーザーはそこに危機感を持っていない。(問題に対して読者が問題視していないパターン)

 

ある病気の対処について役立つ内容なのに、発症期間中は本を読める状況にない。 (問題に対して読者が答えを探していないパターン)

 

インターネットで検索数が多いが、インターネットで調べて事足りるため、書店にその悩みを解決しに行かない。 (問題に対して読者が書店に答えを求めていないパターン)

 

などなど。

 

『読者がそこに悩みを持っていて、その解決策を書店に求めているかどうか』この思考が凄く重要なのです。

基本的で、当たり前なことですが、企画書の完成度があまりに高いと、その視点が欠落していても出版社の編集者も「この企画、何だか売れそう」と錯覚してしまいます。

 

ただ最近では、どこの出版社も数々の失敗と反省、分析を繰り返し、今では、この思考をとても重視しているように感じます。

 

企画書ができたら、出版社に売り込む前に、是非、『読者がそこに悩みを持っていて、その解決策を書店に求めているかどうか』という思考で見直してみてください。